Miniatures Collection Heart-Shaped Cone Chair

ヴィトラデザインミュージアムは、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。アールヌーヴォーからバウハウスのデザイン、そしてポストモダニズムから現代の作品に至るまで、家具の歴史の変遷を網羅したラインナップです。オリジナル作品を1/6サイズに縮小した「ミニチュアコレクション」は、構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。ネジなどのパーツの複製、自然な木目使い、手作業による職人技など、細部に渡りこだわり抜いた高い再現性で、コレクターアイテムとしてはもちろん、大学やデザイン学校、建築家にとっても重要な資料としても使用されています。1930-40年代、北欧のデザインは機能主義 － シンプルな構造、真っすぐなライン、軽量軽快なルックス － が主流でした。また、その厳格なフォルムを満たすために、自然素材としての木が好まれました。ヴェルナー・パントンのような若いデザイナーが、伝統的な制約から離れ革新的な技術によって新たなデザインを生み出し始めたのは1950年代のことです。ハートコーンチェアは、50年代後半に北欧デザインに起こった変革を体現しています。古典モダニズムの家具に、新しい技術に触発された彫刻のようなフォルムの家具が加わりました。コーンチェアのフォルムとカラーは、60年代のポップアートも思い起こさせます。

出典：https://flymee.jp/