Miniatures Collection DSW

ヴィトラデザインミュージアムは、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。アールヌーヴォーからバウハウスのデザイン、そしてポストモダニズムから現代の作品に至るまで、家具の歴史の変遷を網羅したラインナップです。オリジナル作品を1/6サイズに縮小した「ミニチュアコレクション」は、構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。ネジなどのパーツの複製、自然な木目使い、手作業による職人技など、細部に渡りこだわり抜いた高い再現性で、コレクターアイテムとしてはもちろん、大学やデザイン学校、建築家にとっても重要な資料としても使用されています。グラスファイバー製の椅子は、形状と技術の革新性が上手く組み合わさった、またとない一例です。チャールズ＆レイ・イームズはデザイン史上初めて、プラスチックの無限の可能性を応用して、人間の身体に合った快適なシートシェルを開発しました。立体成形のシェルを作るというアイデアは、1940年まで遡ります。当初は合板での製造を試みていましたが断念し、ガラス繊維技術の登場により、1950年に最初のグラスファイバー製の椅子の製造が開始されました。何年にも渡る実験の結果、チャールズ＆レイ・イームズが目指した、安価で丈夫そして快適な椅子の量産化が成功しました。しかしながら、環境や健康への配慮と最新の技術と素材の進歩のおかげで、現在のシェルはポリプロピレンのみで作られるようになりました。

出典：https://flymee.jp/