Miniatures Collection LCW

ヴィトラデザインミュージアムは、所蔵するコレクションの中から、歴史に残る家具デザインのミニチュアを20年以上にわたり制作してきました。アールヌーヴォーからバウハウスのデザイン、そしてポストモダニズムから現代の作品に至るまで、家具の歴史の変遷を網羅したラインナップです。オリジナル作品を1/6サイズに縮小した「ミニチュアコレクション」は、構造や素材、色など、細部に至るまで忠実に再現しています。ネジなどのパーツの複製、自然な木目使い、手作業による職人技など、細部に渡りこだわり抜いた高い再現性で、コレクターアイテムとしてはもちろん、大学やデザイン学校、建築家にとっても重要な資料としても使用されています。1940年、チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンは、ニューヨーク近代美術館が主催するコンペのために、合板を立体的に成形した座面の椅子を開発しました。しかしながら、技術的に難しく量産化には至らず、その後数年間チャールズ＆レイ・イームズは新しい成形技術の開発に力を注ぎました。成形合板の椅子、DCWとLCWは、この長きにわたる実験の結果生まれました。1945年、再び、成形合板の椅子に着手しましたが、満足いくような結果にはなりませんでした。そこで、座面と背もたれを分けて、フレームでつなぐ構造にしました。座面や背もたれとフレームの間にはゴム製のディスクが仕込まれ、衝撃を和らげています。フレームは木製または金属製で、ダイニング用とラウンジ用の2つの異なる高さが生まれました。

出典：https://flymee.jp/