Wall Clocks Turbine Clock

1948年から1960年までにジョージ・ネルソンが手掛けた「ウォール クロック」にはたくさんのバリエーションがあり、ミッドセンチュリーのデザインを象徴するアイコンとなりました。従来の時計のイメージとは異なり、空間のアクセントとして映えるアイコニックなデザインが魅力です。アメリカ人のデザイナー、ジョージ・ネルソンは、1947年に時計コレクションのデザインを依頼されました。ネルソンはデザインするにあたり、人々がどのように時計を使用しているかを調査しました。その結果、人々は文字盤の数字ではなく針の位置関係を見ることによって時間を読み取っている、という結論に至り、それまで時計に必要と思われていた数字を使わないデザインを生み出しました。同時に、当時はほとんどの人が腕時計を使用しており、インテリアにおける時計は装飾的な役割が高くなっていることにも気がつきました。このアイデアは、1949年に発表された14個の時計に反映され、それらはこれまでに類を見ない形や色、素材使いのバリエーション豊富なデザインの時計コレクションでした。その後、Nelson Associatesのデザイナー達は、35年間で壁掛け時計、置き時計、組込み式の時計など、100以上の様々な時計をデザインしました。1986年のジョージ・ネルソンの没後、ヴィトラデザインミュージアムは、1924年から1984年までの彼の原稿や、ドローイング、写真、スライドなど、約7400もの資料を取得しました。ヴィトラは1999年よりネルソンクロックの復刻をスタートし、現在もこのコレクションは拡大を続けています。

出典：https://flymee.jp/