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山田佳一朗氏によるデザインを、美濃焼の里・岐阜県多治見市の丸朝製陶所による生地と成型・素焼き、伸光窯による施釉と本焼きによって実現した「UNKAI」シリーズ。山の上からでしか見ることのできない雲海を釉薬の流れで描いています。作家が一つずつ作っているかのような繊細な造形・彩色と、長く使い続けられる堅牢性を合わせ持った他にはない器です。カラーは「ゆき」「そら」「ひすい」「くもり」「こん」「やみ」の6色展開。目の前に雲海が現れたような美しい釉薬の流れが非日常的な卓上を演出し、静寂な時間を与えます。流れる釉薬から立ち上がる雲海。その幻想的な器肌を実現するには、均一性と堅牢性を併せもった型、生地、焼成が必要となります。UNKAIはフチが外に開かずに、1mm内側に閉じているなど、釉薬がつくり出す景色が美しく見える形状に設計されています。歪みのない美しい円を携えたUNKAIの造形を丸朝製陶所の技術が支えています。伸光窯では焼成に通常の倍以上の22時間、さらに熱を冷ます工程の「徐冷（じょれい）」に3倍の24時間をかけます。時間と手間を存分にかけることで釉薬の光沢や彩り、垂れ方や膨らみに豊かさが現れ、強度も増した器が完成しました。

出典：https://flymee.jp/