ネット不動産とは不動産の電子契約!良いネット不動産の選び方4選も解説

最近よく耳にするネット不動産。

これは、不動産取引が全てオンライン上で完結するシステムのことで、一歩も外出せずに物件探しから契約までできるとても便利なツールです。

ですが、ネット不動産と言ってもその数は膨大で、何を基準に選んだら良いのかわからない方も少なくありません。

そこで本記事では、現地の不動産屋ではなく、あえてネット不動産を利用するメリット・デメリットや契約までの流れ、良いネット不動産の選び方などを解説していきます。

ネット不動産とは不動産の電子契約!

ネット不動産とは、オンライン完結型の不動産取引サービスのことを言い、つまり不動産の電子契約です。

日本での不動産取引は「宅地建物取引業法」という法律に基づいて行われています。

従来、宅地建物取引業法は、対面での説明や重要事項説明書・契約締結時書面等への押印・書面での交付が義務付けられていました。

ですが、2022年5月に改正宅地建物取引業法が施行されたことで、これらアナログのフローが見直され、不動産の契約手続きのオンライン完結が実現されました。

この変化を世間では、ネット不動産の解禁と表現しています。

では、ネット不動産の解禁によりエンドユーザーにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

そこで次に、ネット不動産のメリット・デメリットについて解説していきます。

ネット不動産のメリットとデメリット

ネット不動産のメリット・デメリットは下記4つずつです。

メリット デメリット
・全国の物件をチェックできる
・身だしなみを整える必要がない
・お金と時間が節約できる
・面倒な設定がなく気軽に利用できる
・騒音や部屋の臭いがわからない
・部屋や周辺環境の雰囲気がイメージしにくい
・お目当ての物件が契約済みの場合がある
・通信環境が整っていないと映像や音声が途切れる

まずはメリットから解説していきます。

ネット不動産4つのメリット

ネット不動産のメリットは4つです。

  • 自宅にいながら全国の物件をチェックできる
  • 身だしなみを整える必要がない
  • お金と時間が節約できる
  • 面倒な設定がなく気軽に利用できる

全国の物件をチェックできる

自宅にいながら、全国の物件を見ることができます。間取り図や部屋の内部写真も豊富なので、複数の物件と比較する際にも便利です。

また、気になる物件はオンラインで内見ができます。

オンライン内見では、不動産会社の担当者が現地でカメラを回しながら見せてくれるので、部屋の隅々まで確認できます。

対面が苦手な方は、自分のカメラをオフにして話すとよいでしょう。聞きにくいことも気軽に相談できますので、不安や悩みを解消できます。

身だしなみを整える必要がない

ネット不動産は外出せずに完結するため、綺麗に身支度する必要はありません。メイクや髪型、服装を気にせず検索することが可能です。

現地の不動産会社に行く場合、最低限の身だしなみは整える必要があります。ですが、ネット不動産ならその必要はなく、かなり楽です。

また、オンライン相談する際も音声のみでやりとりができるため、どんな格好でも問題ありません。

人との接触を避けながら物件探しができる便利なツール、それがネット不動産です。

お金と時間が節約できる

ネット不動産は、自分の好きな時間、好きな場所で物件探しができるので、お金と時間が節約できます。

従来、転勤や進学等で遠方への引っ越しが決まった際、現地の不動産会社に足を運ぶことが一般的でした。

ですが、ネット不動産であれば、自宅や勤務先等で物件を探すことができるので、現地に行く交通費がかからず、移動時間も節約できます。

また、平日に休みを取ったり、休日の時間を使う必要がないので、不動産会社に行く時間が作れない人にもオススメです。

面倒な設定がなく気軽に利用できる

ネット不動産は、スマホやパソコンさえあれば誰でも気軽に利用できます。専用のソフトやアプリなどをダウンロードする必要もありません。

また、不動産会社から送られてきたURLにアクセスするだけで、オンライン内見が可能です。

エンドユーザー側が面倒な設定や準備をする必要がないので、気軽に利用できます。

ただし、通信費がかかります。ビデオ通話は通信費がかさむので、Wi-Fi環境が整っているところで利用しましょう。

ネット不動産の最大のメリットは、自宅にいながら広範囲で物件探しから内見までできるという点。

ですが、メリットがあればデメリットもあります。次にネット不動産のデメリットについて解説します。

ネット不動産4つのデメリット

ネット不動産のデメリットは4つです。

  • 騒音や部屋の臭いがわからない
  • 部屋や周辺環境の雰囲気がイメージしにくい
  • お目当ての物件が契約済みの場合がある
  • 通信環境が整っていないと映像や音声が途切れる

騒音や部屋の臭いがわからない

インターネットでは、臭いや周囲の音が分かりません。

部屋の湿気や臭い、外から入ってくる嫌な臭いや騒音、隣の部屋の音など、ネットで閲覧しているだけでは分かりにくい情報があります。

これらは、実際に現地に足を運び自分で確認するか、オンライン内見の際に不動産会社の担当者に確認してもらうことで解決できます。

ですが、臭いや音の感覚は個人差があるので、過敏な方は自分で確認しに行ったほうが良いでしょう。

部屋や周辺環境の雰囲気がイメージしにくい

ネット不動産に掲載されている写真で、物件はある程度把握できているとはいえ、実際に足を運んでみたら思っていたイメージと違ったということも良くあります。

部屋の色合いや感触、広さなど、自分の希望に合っているかは実際に足を踏み入れないと分からないものです。

また、周辺の交通量や人通りなど、周辺環境の雰囲気を感じ取ることができない点もデメリットの一つです。

部屋や周辺環境の雰囲気を詳しく知りたい人は、内見時に現地に足を運んで確かめましょう。

お目当ての物件が契約済みの場合がある

ネット不動産では、実店舗に掲載物件の問い合わせをしたら、すでに契約済みだったということがよくあります。

これは、実店舗とネットの情報更新にタイムラグが生じるからです。

物件契約後、すぐにその結果がネットに反映されるわけではなく、削除漏れで掲載され続けている物件がある場合もあります。

そのため、せっかくお目当の物件を見つけても紹介してもらえないというケースもあることを覚えておきましょう。

通信環境が整っていないと映像や音声が途切れる

ネット不動産では、通信環境が整っていないと音声が途切れたり映像が乱れたりします。

特にオンライン内見時の映像は重要です。通信環境が整っていないことで内部の様子が分からないまま終了してしまうこともあります。

また、物件によっては電波が入りにくく、音声と映像が終始乱れてしまう可能性もあります。

そのような際は、担当者に口頭で説明してもらったり、通信方法を考えて日を改めるなどの工夫をすると、スムーズな内見が実現します。

ネット不動産にも意外な落とし穴がありました。ネット不動産を利用しない場合は、現地の不動産会社に直接足を運ぶ必要があります。

そこで次に、現地の不動産屋のメリット・デメリットについて解説します。

現地の不動産屋のメリット・デメリット

現地の不動産屋のメリット・デメリットは下記の3つです。

メリット デメリット
・現状の空き物件が全てわかる
・周辺環境までチェックできる
・自分で探す手間を省ける
・一度に多くの物件を回れないので時間がかかる
・その地域の情報しか持っていない
・希望物件を紹介してもらえるとは限らない

まずはメリットから解説していきます。

現地の不動産屋んさん3つのメリット

現地の不動産屋のメリットは3つです。

  • 現状の空き物件が全てわかる
  • 周辺環境までチェックできる
  • 自分で探す手間を省ける

現状の空き物件が全てわかる

現地の不動産会社は、ネット不動産に掲載していない物件もあり、新着過ぎてまだネットに上がっていない物件も紹介してくれます。

加えて、退去予定の物件が出た場合は、すぐに来店されたお客様に伝えることができるので、好条件の物件に出会う確率はネットよりも高いです。

ネット不動産は情報更新日が決まっているため、現地の不動産会社の方が情報更新が早く、リアルタイムの空き物件情報を入手できるのもメリットです。

周辺環境までチェックできる

現地の不動産会社は、近隣の環境やそれぞれのマンション・戸建住宅について詳しく知っていることが多いです。

たとえば、

  • スーパーはどのあたりにあるか
  • どんな人が多く住んでいる地域か
  • 近くでビルの建替えがあるか
  • 眺望や日当たりはどうか

など、現地の不動産会社でないとないと分からない情報を教えてれます。

実際に足を運んで雰囲気を感じ取れるのは、現地の不動産屋ならではのメリットです。

自分で探す手間を省ける

ネットで気になる物件を見つけて実店舗に足を運んでも、思っていたものと違う場合は、すぐに別の物件を案内してもらうことができます。

また、気になる物件があった時はそのまま内見に直行できるので、もう一度足を運ぶ手間も省けます。

ネットの物件はどこの会社も似たり寄ったりなので、目ぼしい物件を見つけるのにかなりの時間と労力がかかります。

なので、物件に強いこだわりがある場合は、現地の不動産会社を回ることをオススメします。

現地の不動産会社の最大のメリットは、自分の目で見て直接話を聞けることです。また、最新の情報を教えてもらえるというお得感も味わえます。

では、次にデメリットを解説します。

現地の不動産屋3つのデメリット

現地の不動産屋のデメリットは3つです。

  • 一度に多くの物件を回れないので時間がかかる
  • その地域の情報しか持っていない
  • 希望物件を紹介してくもらえるとは限らない

一日に多くの物件を回れないので時間がかかる

現地の不動産屋の場合、1日に数件の物件しか回れないので、とにかく時間がかかります。

ネット不動産であればクリックするだけなので、10件や20件の確認は簡単です。

ですが、現地の不動産会社でそれだけの物件を確認するとなると、かなりの時間がかかり、体力も消耗するでしょう。

また、希望条件が曖昧なまま現地の不動産会社に行ってしまうと「この物件は?」と次から次へと物件を紹介され、時間だけが過ぎて行きます。

最低限の希望条件だけでも決めておくと、現地の不動産会社に足を運んでも時間の節約ができるでしょう。

その地域の情報しか持っていない

現地の不動産会社は、良くも悪くも地域密着型です。その地域の情報には強い一方、地域外の情報はあまり持っていないケースが多いです。

ですが、地域外の物件に全く対応ができないという訳ではありません。

不動産会社だけが閲覧できる「レインズ」というサイトで、地域外の不動産を探すことが可能ですが、情報量は少なくなります。

また、現地の不動産屋でも全国的にチェーン展開しているような大手であれば、ネットワークがあるので地域外でも案内してもらえるでしょう。

ただし、地域密着型の不動産会社よりも、その地域の特性や特徴についての情報は劣ります。

希望物件を紹介してくもらえるとは限らない

現地の不動産会社の場合、担当者の経験や考え方により紹介される物件に差が生じます。

特に、不動産業界の経験が少ない担当者に当たってしまうと、物件選びに時間がかかったり、担当者が知っている物件のみを紹介されるケースも珍しくありません。

結果、自分の条件に合わない物件まで紹介されてしまうということになります。

このような事態を回避するためには、

  • できるだけ多くの口コミをチェックし、評判の良いスタッフの名前を確認
  • 電話で問い合わせをし、的確に答えてくれる不動産屋さんかどうかを確認

などを事前に調べておくとよいでしょう。

ネット不動産、現地の不動産会社のメリット・デメリットがわかったところで、ネット不動産についてもう少し詳しくみていきましょう。

まずは、ネット不動産における物件探しから契約までの流れを確認していきます。

ネット不動産における契約までの5ステップ

ネット不動産における物件探しから契約までには5つのステップがあります。

  1. ネットで物件探し
  2. WEB接客
  3. オンライン内見
  4. 申し込み・審査
  5. IT重説・契約

1. ネットで物件探し

まずは、大手の物件サイトやホームページで希望の物件を探します。

エリア、間取り、家賃等を設定し検索してください。

2. WEB接客

気になる物件が見つかったら、不動産会社に問い合わせます。

メールでもいいですが、直接会話ができるWEB接客がオススメです。

ネットには載っていない詳しい情報や不安点などをしっかり相談してください。

3. オンライン内見

めぼしい物件が決まったら内見です。現地にいる担当者にビデオ通話で物件を案内してもらいます。

部屋の隅々まで内覧でき、「水まわりをもっと近くで見たい」などの要望も可能です。

気になることは質問し、この機会に不安は解消しておきましょう。

4. 申し込み・審査

物件が決まったら申し込みです。ネット不動産ではWEB上で申し込みも可能なので、内見後すぐに申し込みができます。

申し込み後は審査です。審査には3〜7日が目安なので、万が一7日を超えるようであれば一度不動産会社に問い合わせしましょう。

審査が不通過の場合もありますが、書類の不備や繁忙期で申し込みが立て込んでいて遅れている可能性もあります。

5. IT重説・契約

審査に通ったら最後は契約です。契約時には重要事項説明(重説)を受けることは必須です。

ネット不動産では、スマホやパソコン等のIT機器を活用して説明する「IT重説」を受けることが可能です。

対面と同じように説明・質疑応答が行えます。不明点がなければ、契約書に捺印・郵送して契約完了です。

以上のように、ネット不動産ではすべてがオンライン上で完了するため、遠方の人や外出したくない人にはとても便利なツールです。

物件探しは、人間の生活の基本である衣食住の住にあたる大切な要素です。

特にネット不動産では、一度も対面なしで契約完了まで行うので、安心と信頼のおける不動産会社を選ぶようにしてください。

そこで次に、良いネット不動産の選び方をご紹介します。

良いネット不動産の選び方4選

有名だから、大手だから、といって良いネット不動産とは限りません。

対面でないからこそ、安心して頼れる不動産会社を選ぶようにしてください。特に下記の4点に注意してあなたに合ったネット不動産を見つけてください。

  • ネットの口コミが良い
  • LINEやチャットが充実している
  • その地域周辺の情報に詳しい
  • 物件のデメリットも説明してくれる

ネットの口コミが良い

SNSやGoogleマップの店舗情報の口コミや評価を参考にしましょう。ネット社会の現代では、お店の評判はネット等を通じてすぐに広がります。

また、口コミに店舗からの返信があればその内容も判断材料となるのでしっかりと確認してください。

ただし、口コミ全てが正しいとは限りません。複数のサイトで確認し、それでも悪い口コミが多い場合は避けた方がよいでしょう。

LINEやチャットが充実している

LINEやチャット対応できるネット不動産を選びましょう。

夜遅くに仕事が終わってからでも、実店舗と同じような環境で物件を紹介してもらうことができ、他社よりもスピーディーな対応が期待できます。

また、営業時間が長い不動産会社や定休日がない不動産会社もオススメです。

平日に休みが取れない人や日中に時間が取れない人でも物件が探しやすくなります。

その地域周辺の情報に詳しい

気になる物件の周辺地域の情報に詳しいかどうかも確認しておきましょう。

初めての土地ではわからないことだらけです。

Googleマップ等である程度の確認はできますが、スーパーや病院、駅までの抜道など、その地域ならではの情報は載っていません。

そのような地域ならではの情報に詳しい不動産会社であれば、思いもよらぬ有益な情報も入手することができるでしょう。

物件のデメリットも説明してくれる

物件のメリット・デメリット、両方を教えてくれる不動産会社を選びましょう。

  • 窓を開けると車の音がうるさい
  • ビルの建設予定があり日当たりが悪くなる

などのデメリットを伝えないと、入居後にトラブルに発展するケースがあります。

どのような物件にもデメリットの1つや2つはあります。メリットしか教えてもらえない場合は、自分からデメリットについても聞いてみましょう。

【最後に】不動産もインターネットが主流の時代

時代はインターネットです。不動産業界もその波に乗り遅れないようネット不動産が主流となりつつあります。

ネット不動産の普及は、自宅にいながら全国各地の空き物件情報を簡単に入手することができるようになり、

  • 遠方に住んでいる
  • 対面が苦手
  • 日中に時間が作れない
  • 交通費を節約したい

など、現地の不動産屋に行くことが難しい人にとっては、とても便利なツールとなりました。

もし、ネットのみで不安な場合は、直接実店舗に足を運んで相談することもできます。

転勤や進学等で引越しをお考えの場合、まずはネット不動産で情報収集してみてください。あなたの住みたい家のイメージがわき、物件が探しやすくなるはずです。

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