一人暮らしの電気ガス水道代の相場や高くなる原因を解説!節約方法や季節変動

一人暮らしを始めるにあたって、電気代やガス代、水道代について、疑問や心配がある方は多くいるでしょう。

最近では電気代が高くなったと騒がれていますが、実際にはどのくらいの費用になるのでしょうか。

この記事では、一人暮らしの電気代やガス代、水道代の相場や高くなる原因を徹底解説します。

あなたが知りたい平均的な料金範囲や、高額な請求の理由についても詳しく解説します。

また、効果的な電力の使い方や季節変動にうまく対応するコツや節約方法についても具体的に紹介します。

この記事を読むことで、無駄な支出を抑えながら、快適な一人暮らしを実現するためのヒントを得ることができるでしょう。

一人暮らしの電気代の相場は?

まずは、一人暮らしの電気代の平均的な相場を詳しく解説します。

家計にとって電気代は大きなポイントです。

知識を身につけて、賢く電気代を調整しましょう。

平均的な一人暮らしの電気代

総務省の家計調査によると、2022年の一人暮らしの平均電気代は6,808円/月でした。

もちろん、生活のスタイルやお住まいの環境によって電力の使用量は異なるので個人差があります。

季節ごとの電気代の平均や光熱費全体の平均などを参考にしつつ、ご自身の料金と比較してみてください。

季節別の変動と影響要因

季節によって電化製品の使用方法が異なるので、電気代も変動することがあります。

2022年の総務省の家計調査によると、季節ごとの平均的な電気代は以下のようになっています。

季節 1ヶ月あたりの平均額
春(4~6月期) 6,333円
夏(7~9月期) 6,418円
秋(10~12月期) 6,557円
冬(1~3月期) 7,749円

一般的に言えば、冷暖房機器を多く使う「夏」と「冬」は、年間を通じて電気代が上昇しやすい季節とされています。

特に冬は、外気温と暖房機器の設定温度の差が大きくなるので、エアコンやストーブなどの暖房機器を多く使用することになり、結果的に一年中で最も高い電気代になることがあります。

地域別の電気代の平均

電気代の金額差は、地域ごとの使い方によっても大きく異なるというのが特徴です。

総務省が2022年に行った家計調査によると、各地域の平均的な電気代(月額)は以下の通りです。

地域 平均的な電気代
北海道・東北地方 6,900円
関東地方 6,731円
北陸・東海地方 7,109円
近畿地方 6,254円
中国・四国地方 7,449円
九州・沖縄地方 6,927円

上記の表の通り、地域によっても電気代は異なります。

特に、北海道や東北地方、九州・沖縄などの寒さ・暑さの厳しい地域と、近畿中部や山陽地域などの年間を通じて温暖な地域では、冷暖房の頻度に差があるので、毎月の電気代が変動しています。

一人暮らしの電気代が高くなる原因

次に、電気代が高くなる主な要因を詳しく解説します。

家計に負担をかける高額な請求書の背後にある理由を明らかにしましょう。

電気代が高くなる理由は、主に以下の3つが原因です。

  1. 消費電力が高い古い家電を使っている
  2. 漏電やメーター故障している
  3. 契約アンペア数高すぎる

1. 消費電力が高い古い家電を使っている

一人暮らしの電気代が高くなる原因の1つは、古い家電を使っている可能性が考えられます。

エアコンや冷蔵庫などの消費電力が大きい電化製品は、各メーカーが省エネ技術を進化させています。

しかし、10年以上も同じエアコンや冷蔵庫を使い続けていると、電気代が高くなる可能性があります。

スペックだけでなく、家電は経年劣化により効率が低下し、電気の使用量も増えていきます。

電気代を節約するためには、新しい家電に交換することが良いでしょう。

一人暮らしの場合、実家から古い家電を持ち込んだり、リサイクルショップで安く購入したりすることも少なくありません。

家電の交換時期が近づいている場合、特に長時間使用する冷蔵庫やエアコン、洗濯機などは最新モデルを検討してみてください。

2. 漏電やメーター故障している

可能性は高くはありませんが、電気代が高くなる原因として、漏電、メーター故障、誤配線、盗電などが考えられます。

漏電は、電線の故障だけでなく、家庭内でコンセントが浸水していることでも起こる場合があります。

漏電を放置すると、電気代が高くなるだけでなく、火災の可能性もあります。

特に明確な原因がないのに電気代が急に高くなった場合は、漏電を疑ってみましょう。

また、電力メーターの不具合や隣室との誤配線、盗電によって電気代の請求が過剰になる可能性もゼロではありません。

不審な点があれば、電力会社に相談しましょう。

3. 契約アンペア数が高すぎる

一人暮らしの電気代が高くなる原因の一つに、契約アンペア数が必要以上に高いことが考えられます。

契約アンペアとは、同時に使用できる電気量のことで、容量が少ないとブレーカーが遮断されてしまいます。

契約アンペアは大きければ大きいほど良いかといえば、大きくなればそれだけ基本料金が高くなり、電気代も上がってしまいます。

ですが、一人暮らしでは同時に使用する電化製品の数が少ないため、大きなアンペア数は必要ありません。

大きな電力を一度に使わない限りブレーカーが落ちる可能性も少ないため、一人暮らしの場合は、必要以上のアンペアを契約していないかチェックしてみましょう。

一人暮らしの電気代の節約方法

ここまで一人暮らしの電気代の相場と電気代が高くなる要因について紹介しました。

では、どうしたら電気代を抑えることができるのでしょうか。

次は、効果的な節約策を詳しく解説します。

家計の負担を減らし、経済的な一人暮らしを実現するための具体的な方法を見つけましょう。

電気代を抑える方法は、主に以下の3つです。

  1. 使わない電化製品の電源は抜く
  2. エアコンの設定温度を見直す
  3. 電力会社やプランを見直す

1. 使わない電化製品の電源は抜く

使っていない家電はコンセントからプラグを抜くようにしましょう。

電化製品を使用していなくても、プラグを指しているだけで待機電力がかかるため、こまめに抜くようにしてください。

そうすることで、待機電力の約50%を節約できると言われています。

ですが、機械によってはコンセントから外せないものや、頻繁なプラグの抜き差しが推奨されていないものもあります。

そうした場合は、主電源を落とすだけで待機電力を1/3に減らすことができます。

また、スイッチ付きのケーブルを使ってオフにしておくことで、プラグを抜いたのと同じ効果を得ることもできます。

2. エアコンの設定温度を見直す

一人暮らしの電気代を節約する方法として、エアコンの設定温度を無理のない範囲で上げることが有効的です。

例えば、エアコンの設定温度を27度から28度に上げるだけで、1日の使用時間が9時間の場合、年間で約800円も電気代を節約することができると言われています。

エアコンの使用方法として一番のおすすめは、設定温度を極端に変動させないことです。

また、サーキュレーターを使うことで、部屋をより効率的に冷やしたり暖かくしたりすることができます。

さらに、節電には自動運転モードを使用することがおすすめです。

近年、エアコンの性能はとても進化していて、温度調節などもエアコンに任せることで、電力を節約しながら最適な温度を保ってくれます。

そして、フィルターのこまめな掃除も忘れずに行いましょう。

過ごしやすい温度にするということは、節約だけでなく体調を崩さないためにも大切です。

3. 電力会社やプランを見直す

契約している電力会社やプランを見直しましょう。

現在、電力自由化により、従来の電力会社以外にも新しい電力会社を選ぶことができ、電気料金が安いサービスを選ぶことができます。

各電力会社からは、さまざまな料金プランが提案されています。

電気代が高い場合は、現在契約しているプランの基本料金が高い可能性がありますので、プランを確認することが重要です。

例えば、使用量が1年を通じてほとんど変わらない場合は、定額プランがおすすめです。

季節によって大きく変動する場合は、使用時間に応じた料金が変わるプランが良いでしょう。

また、電力会社の比較ができる「電気チョイス」を活用すると、電力会社プランを無料で比較して、1番安い電力会社を見つけることができます。

Webで質問項目に回答するだけで、電力切り替えに精通したプロから提案があり、面倒な切り替え手続きも全てサポートしてもらうことができます。

現在の電気代に不満を感じている方は、是非以下から電気代の比較をしてみてください。

電気料金プランを比較する

一人暮らしのガス代の相場は?

次は、一人暮らしのガス代の平均的な相場について解説します。

家計にとってガス代は重要な支出の一つです。

正確な知識を得ることで、予算の見積もりやコントロールが容易になるでしょう。

平均的な一人暮らしのガス代

2022年に総務省が行った家計調査によれば、一人暮らしの方の平均ガス代は3,311円/月でした。

もちろん、生活スタイルや住環境、季節によってガスの使用量やガス代は異なります。

ここで示されている平均ガス代は、一つの目安として改めてご自身のガス代を見直してみましょう。

季節別の変動と影響要因

季節によってもガス代は多少変動します。

総務省の家計調査によれば、一人暮らしの季節ごとの1カ月のガス代の平均は次の通りです。

季節 1ヶ月あたりの平均額
春(4~6月) 3,387円
夏(7~9月) 2,345円
秋(10~12月) 2,777円
冬(1~3月) 3,892円

季節別にガス代平均額を見てみると、どの世帯も冬(2022年1月〜3月)から春(2022年4月〜6月)にかけてのガス代が高くなることがわかります。

冬から春にかけてのガス代が高くなる理由として、

  • ガスファンヒーター暖房を使用するためにガスの使用量が増える
  • 水道水の温度が低いため給湯に使うガスの使用量が増える

などが挙げられます。

都市ガスとプロパンガスの違い

ガスには、プロパンガス(LPガス)と都市ガスの2種類があります。

プロパンガスと都市ガスの大きな違いは以下の通りです。

プロパンガス(LPガス) 都市ガス
主成分・原料 プロパン・ブタンを主とする液化石油ガス メタンを主とする天然ガス
重さ 空気より重い 空気より軽い
供給方法 ガスボンベを契約者宅まで配送して供給 地下のガス導管を通じて供給
供給エリア 全国どこでも 人口密度の高い都市部のみ
発熱量 大きい:24,000Kcal/㎥ 小さい:11,000Kcal/㎥

表からもわかるように、プロパンガスの熱量は、都市ガスのおよそ2倍あります。

そのため、プロパンガスは都市ガスの半分の量でも同等の効果が得られます。

ですが、プロパンガスは各業者が自由に料金を決めることができるため、適正料金よりも高い料金が設定されている場合も少なくありません。

プロパンガスは都市ガスのおよそ2分の1の熱量で十分に使用できるにも関わらず、プロパンガスの料金の方が都市ガスよりも2倍以上高い場合があります。

なので、プロパンガスを利用すると毎月のガス代が高くなる可能性が出てきます。

平均額よりも高い場合は、ガスの種類を確認して、契約するガス会社を見直すことも検討してみてください。

一人暮らしの水道代は自治体ごとに料金設定が異なる

水道の運営は、全国の自治体が行っているため、料金設定が異なります。

そのため、遠い場所へ引っ越した際に、水道代の変動に驚いた方もいるかもしれません。

水道料金が地域ごとに異なる背景には、水源の種類や場所、事業規模、コストの差など複数の要因があります。

人口が少ない地域では、財源確保のために元々高い料金が設定されているので、各家庭の負担も大きくなります。

ですが、東京都では全ての地域(一部の自治体を除く)を東京都水道局が統一して管理・運営しているため、この管轄内の料金は統一されています。

一人暮らしの水道代の相場は?

では、次に一人暮らしの水道代の相場について詳しく解説します。

参考にして、生活費の見積もりや管理に活かしてください。

平均的な一人暮らしの水道代

総務省統計局の家計調査によると、2022年度の一人暮らしの水道代平均は2,116円/月という結果になりました。

ですが、実際には季節や地域によって水道料金の水準は大きく異なります。

毎日お風呂の湯船を溜める方や洗濯を毎日する方などは、平均の値から変わってくるので、あくまでも基準値として把握しておきましょう。

季節や生活スタイルによる変動

日本のように四季がある国では、季節によって水道代は変動します。

春や秋などの過ごしやすい時期はエネルギー使用量が少なく、それにより支払額も低くなります。

ですが、夏がやってくると、暑さから洗濯の回数が増えたり、シャワーを浴びる回数が増えたり、麦茶などの飲料水をたくさん飲むことが増えたりします。

また、冬は普段はシャワーですませている人も、寒い季節には体を温めるために浴槽にお湯をためることや、温かい飲み物を飲むためにお湯をよく沸かすことが増えるでしょう。

こうした生活スタイルの変化によって、水道の使用量が増えることがあります。

その結果、夏・冬に水道代が上昇することが多いと言うことになります。

まとめ

今回は、一人暮らしの電気代について、相場や高くなる原因、さらには節約方法や季節変動についてご紹介しました。

結論として、電気代を節約するためにはいくつかのポイントを押さえることが重要です。

まず、電力会社との契約内容を確認しましょう。

料金プランやピーク時の電気使用を避けることで、無駄な負担を減らすことができます。

また、エネルギー効率の高い家電や照明器具を導入することも有効です。

こまめな電源のオフや節水、断熱対策なども積極的に取り入れると、電気代を抑えることができます。

冷暖房の使用量が多い夏や冬は、電気代が上がりやすくなります。

持続可能なライフスタイルを実現するために、節電の意識を持ち続けることが大切です。

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