理想の暮らしができる!賃貸の平屋物件のメリット・デメリットを解説

最近、戸建て住宅の中で平屋が人気になっており、年齢層も1人暮らしからファミリー層、シニアの方まで幅広く支持されています。

新築住宅の着工数が毎年下がっているのに対して、平屋の戸数は8年間で1.5倍に増加しています。

さらに平屋の賃貸住宅は、築年数が古くてもリノベーションをしている物件なども出ています。

そこで今回は、賃貸の平屋物件に住む魅力や注意点、物件の探し方をご紹介します。

平屋とは

平屋とは1階建ての戸建住宅です。

よく「平家」と言われますが「平屋」と表記されるのが一般的です。

過去10年の住宅着工件数は右肩下がりで減っているのに対して、平屋の戸数は8年間で1.5倍くらい増えています。

平屋の特徴は地震に強く、家全体が見渡せるという機能面で根強い支持があります。

今後も核家族化が進むこともあり、賃貸の平屋の需要が増えてきています。

近年増えている空き家の平屋をリノベーションして、賃貸として貸し出しているケースもあります。

さらに、土地活用として空き地に平屋を建てて賃貸にする不動産オーナーもいます。

平屋は建築コストが安く、アパートと比べて長く居住する傾向があるため、不動産オーナー側も安定的な収入と税金対策になるので、賃貸の平屋物件は注目されています。

大家さんとの信頼関係が築いていけば、平屋の賃貸を一軒家ごと売ってもらえる可能性もあります。

平屋が人気な理由

近年、平屋物件が幅広い年齢層に注目されています。賃貸の平屋が人気の理由は、主に下記の4つです。

  • マンションと比べて隣家が気にならない
  • 自由なライフスタイルが作れる
  • ペット可の物件も多い
  • 庭付きの物件が多い

首都圏では土地の広さを確保するのが難しいため、2階建てや3階建ての戸建て住宅が主流になります。

しかし、家事動線が取りにくい、子供の様子が見渡しにくいという難点もあります。

さらに長い目で戸建てに住むことを考えると、体力が衰え階段に上りにくくなるなど使い勝手が悪くなります。

しかし、平屋は家族の様子が見渡しやすく、バリアフリーで過ごせるなど、長く住むことが容易になります。

そして、集合住宅と違い生活音を気にしなくて良いので自由な暮らしが実現できます。

特に平屋で人気の物件は、庭付きの物件です。

お子様がいる家庭やペットがいる方は庭で遊ばせることができ、ガーデニングなども楽しめます。

車を所有している方は駐車スペースが確保できるので、駐車場代を支払う必要がないのも人気の理由です。

賃貸の平屋物件はあるのか

賃貸の平屋物件は、物件サイトで探せます。しかし、分譲住宅や注文住宅より戸数は少なくなります。

そして、物件の立地が都心部よりも郊外に多い傾向があります。

平屋は建物の築年数が古い物件が多いですが、最近ではリノベーションされた物件も増えてきています。

サイトで出回っている物件数が少ないので、物件サイトの通知機能に平屋の新着情報を登録して常に情報が入るようにすることをオススメします。

【通知機能がある代表的なアプリ】

  • suumo
  • at home
  • LIFULL HOME’S

賃貸の平屋に住むメリット・デメリット

次に賃貸の平屋に住むメリットとデメリットをご紹介します。

メリットとデメリットをそれぞれ理解した上で、平屋を借りることも検討してみてください。

賃貸の平屋に住むメリット

賃貸の平屋物件は、家事がしやすいことや、庭付きの生活ができるなどのメリットがあります。

ここでは平屋に住む4つのメリットを順に説明します。

  • バリアフリーで生活動線が取りやすい
  • 地震に強い
  • 生活音を気にしなくていい
  • 築年数が長い物件は比較的家賃が安い

バリアフリーで生活動線が取りやすい

平屋は階段がないので、バリアフリーの空間で過ごせます。

特にシニアのご夫婦は体力面で階段の上り下りが厳しくなるのでバリアフリーは過ごしやすい環境です。

さらに段差がない室内はケガをしにくく、危険な場所が少ないので安心して過ごせます。

建物がワンフロアになっているので部屋全体を見渡すことができ、小さな子どもがいる家庭でも常に目が届くので、安心して子供を見守ることができます。

また、2階建ての住宅よりも掃除する場所が少なくなる点もメリットの一つです。効率良く家事ができるのでとても便利です。

地震に強い

平屋は2階建てより耐震性に優れています。ワンフロアなので倒壊のリスクも低くなります。

また、地震の際の揺れも比較的小さくなります。

建物は重いものが上階にあればあるほど揺れが大きくなります。

平屋は上階がないので揺れも最小限に抑えられ、災害時はすぐに屋外へ避難することが可能です。

生活音を気にしなくていい

平屋は、アパートやマンション暮らしよりも生活音を配慮する必要がありません。

集合住宅は、上下階や両隣に対して騒音の配慮が必要です。

しかし、平屋は上下階の音を気にすることがなく、両隣との距離があるため、細かく配慮する必要がありません。

ですが、大きな声で騒いだり、テレビやオーディオ機器を大音量で使うと隣人の迷惑になるので気をつけましょう。

築年数が長い物件は比較的家賃が安い

家賃は築年数が長いと比較的安くなる傾向があります。

家賃を抑えたい方は、築年数が長い物件も選択肢に入れると良いでしょう。

また、DIYが可能物な件の場合は、自分でリフォームやリノベーションをすることもできます。

賃貸住宅で部屋の改造ができる物件は少ないですが、平屋の場合はどの範囲までリフォームが可能か大家さんに相談すると良いでしょう。

賃貸の平屋に住むデメリット

平屋に住むメリットもあればデメリットもあります。

居住スペースが1階のみなので、空き巣に狙われやすいや床下浸水に遭いやすいなど1階ならではのデメリットがあります。

ここでは平屋に住む4つのデメリットを順に説明します。

  • セキュリティ面の確保が難しい
  • 水害に弱い
  • 建物の中心部に日が当たりにくい
  • 掃除やメンテナンスの手間がかかる

セキュリティ対策が難しい

平屋は、日の光を確保するために広い窓を設置する必要があります。

そのため空き巣に狙われやすく、窓や玄関、納戸には防犯対策を行う必要があります。

平屋の防犯対策は下記のとおりです。

  • 防犯用の砂利を引く
  • 防犯シートを窓ガラスに張る
  • 遮像カーテンを設置する
  • センサーライトをつける

平屋に住む場合、上記のような防犯グッズを活用することをオススメします。また、生活時間帯を知られないように配慮することも大切です。

さらに、庭付きの平屋は庭の手入れも空き巣対策に効果的です。

草むしりや害虫対策はとても大変な作業ですが、庭周りをきれいな状態にしていると誰かが侵入した形跡が残るので、空き巣も入りにくくなります。

水害に弱い

平屋はワンフロアしかないため、浸水に遭う可能性が高くなります。

特に川や池に近い場所や海抜が低い場所は、床下浸水に遭いやすいです。

できるだけ川や池から離れた場所か小高い場所の立地に絞って物件探しをしましょう。

浸水しやすい場所は、市町村で配布しているハザードマップで確認することができます。

建物の中心部に日が当たりにくい

平屋は建物の中心部に日が当たりにくい場所があります。

また、ワンフロアで部屋が区切られていると日が当たりにくい場所が出てしまいます。

日が当たらない場所があると部屋の中が寒くなることや湿気がこもりやすくなるので、日当たりの良さも内見時に確認しましょう。

掃除やメンテナンスの手間がかかる

集合住宅に住む場合は、建物の廊下や周辺の庭の掃除の必要がありません。

しかし、平屋は掃除やメンテナンスなど、家の手入れに手間がかかります。

さらに、建物だけでなく、敷地の庭の手入れも必要になります。

平屋に限らず、一軒家は建物と敷地を自分の空間として広く使える分、掃除や手入れをする範囲も増えます。

賃貸の平屋物件を探す際のポイント

賃貸の平屋のメリットとデメリットを解説しました。

これらをもとに、後悔しない賃貸の平屋物件の探し方をご紹介します。

賃貸の平屋は、物件数が少ないので選択肢が限られます。

しかし、安全面や快適性を確保することは必須です。

賃貸の平屋物件を探す際に確認すべきポイントを4つご紹介します。

  • セキュリティ面で安全か
  • 川や海に近い場所は避ける
  • 周囲に高い建物がないか
  • 立地と建物の状態を確認する

セキュリティ面で安全か

平屋のデメリットであるセキュリティについては、物件選びから始まります。

空き巣が入りにくい物件のポイントは下記のとおりです。

  • 窓などの開口部が道路に面していない
  • 敷地が囲まれている
  • 一つの入り口しか入れない場所

平屋は構造上、日当たりを確保するために窓の開口部分を広くする必要があります。

窓が広く、道路に面している場合は、誰かに見られやすくなります。

特に空き巣に生活リズムを把握されてしまうと、空き巣被害に遭う可能性が高くなります。

門構えを設置している、敷地の入り口が一つになっているなど、できるだけ空き巣が入りにくい物件を選ぶようにしましょう。

川や海に近い場所は避ける

物件探しの際に、川や海に近い場所は避けましょう。

立地はなるべく小高い場所を選ぶことをオススメします。

水害に遭いやすい場所を探す方法は、ハザードマップを活用して探す方法です。

ハザードマップは水害に遭う可能性がある場所と浸水が想定される範囲と地域の避難場所などを地図で示しています。

市町村で配布しているので手軽に閲覧できます。

周囲に高い建物がないか

平屋は建物の高さが低いので、周辺に高い建物があると日当たりが悪くなります。

日当たりと空気の流れが悪いことで、部屋の寒さや湿気がこもり居心地が悪くなります。

快適な環境で暮らすためにも、日当たりと空気の流れの良さは事前に確認しましょう。

さらに長く住めるように、将来的に高い建物が周囲に建つ予定がないかを調べることも重要です。

立地と建物の状態を確認する

平屋は比較的築年数が長い物件が多いので、立地と建物を確認しましょう。

建物のリフォーム状況や設備のメンテナンス状況などを確認することをオススメします。

内見の際には設備が使えるか、壁紙や床材の状態も確認しましょう。

そして、意外に盲点になりやすい点が掃除やメンテナンスのしやすさです。

敷地や建物が広くなる一方で、掃除する場所が増えること、敷地の庭の手入れなど、集合住宅にはない家事が増えます。

掃除や庭の手入れをしていないと害虫が発生したり、設備が故障すると住み心地が悪くなります。

家事の負担を掛けたくない方は、掃除やメンテナンスのしやすいかを判断材料にしましょう。

賃貸の平屋暮らしが向いている人

ここまで、賃貸の平屋物件の探し方をご紹介しました。

平屋は魅力がたくさんありますが、注意点もあるので向いている人が限られます。

そこで次に、平屋暮らしが向いている人の特徴を4つご紹介します。

掃除やメンテナンスをこまめにできる人

平屋暮らしは、掃除や庭の手入れなどメンテナンスが必須なので、こまめに手入れできる方が向いています。

特に庭は、手入れを一定期間行わないだけで荒れてしまい、草むしりを怠ると害虫が出やすくなります。

害虫は衛生的にも悪く、居室をきれいに保つためにも庭の手入れをこまめに行う必要があります。

さらに、平屋は居室が増えるので掃除する範囲も広くなります。

居室を汚したり、破損させてしまうと大家さんから損害賠償を請求されるので、居室の定期的な掃除や換気も必要になります。

安定的に収入がある人

賃貸の家賃は入居している間、毎月払い続けなければいけません。

平屋に限らず一軒家は土地が広い分家賃が高くなり、光熱費も高くなります。

特に一人暮らしで平屋暮らしをしたい方は、安定的な収入がある人が向いています。

閑静な環境で住みたい人

賃貸の平屋物件の立地は、都市部より郊外に多くあり、駅から遠い物件になります。

なので、家にいる時間は静かな環境で過ごしたいという方に最適です。

集合住宅で生活音や騒音が気になる人で、平屋に引越しして生活満足度が高まったという声もあります。

こだわりの暮らしをしたい人

平屋の賃貸住宅はこだわりの暮らしがしたい人にオススメです。

例えば、ペットと一緒に暮らしたい人はペット可の平屋物件があります。

集合住宅のほとんどはペット不可の物件が多く、さらに犬や猫の鳴き声が大きいと隣の方に迷惑がかかります。

できるだけ、ペットと自由な暮らしがしたい方に平屋暮らしはオススメです。

そして、DIYが趣味の方にもDIY可の平屋物件があります。

居室のリフォームの範囲は大家さんと相談になりますが、自分でリフォームすることも可能です。

お気に入りのインテリアに囲まれる暮らしをしたい人にも最適です。

まとめ

今回は、賃貸の平屋物件について解説しました。

平屋は集合住宅より自由度が高く、2階建て住宅よりも地震に強いところが魅力的です。

一方で、セキュリティ面や水害に弱いなどの注意点もあります。

デメリットや注意点があっても、平屋は幅広い年齢層に人気があります。

物件の選び方に気をつけて、お気に入りの物件を探してみてください。

また、平屋は物件数が多く出回っていないので、検索サイトの通知機能を活用して新しい情報が入るようにしましょう。

ここ近年、空き家と相続対策のため、遊休地に平屋賃貸住宅を建築することもあり、戸数は徐々に増えていく見込みです。

すでに大手ハウスメーカーでは不動産オーナー向けの平屋賃貸住宅が販売されています。

理想の暮らしを実現したい方は、賃貸の平屋物件も検討してみてください。

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